1.日本最初の香り

香りの記憶1


 



~日本最初の『香り』~


―597年4月、推古天皇の時代の淡路島に、ある漂流物が流れ着きました。

島の人々はそれを他の流木と一緒に薪として火にくべました。すると、

あたり一面にいい香りが立ち込め、慌てて火から取り出し、朝廷に

献上しました。

そうしたところ、聖徳太子がその漂流物は香木『沈香』だと判断したそうです―

この話は日本書紀に残されている、香りの伝来を記した最古の記録です。

それ以前に、538年に仏教と共に伝来したという話もありますが、

こちらは残念ながら資料には残っていません。


現存している最古の沈香は、奈良の東大寺正倉院に収められている

『黄熟香(おうじゅくこう)』です。

黄熟香は別名、「蘭奢侍(らんじゃたい)」とも呼ばれ、「猛々しく

おごった侍が必ず欲しがる」という意味がこめられています。

名前の中に「東・大・寺」の文字が隠されていることもあり、

こちらの名前の方が有名になったのだとか。


今残っている状態でも随分大きな香木ですが、昔はもっと大きかった

とされています。

この沈香は鎌倉時代以前に日本に持ち込まれたのですが、その後、

戦国時代に室町幕府八代将軍足利義政や、織田信長、明治天皇等、

様々な人に分け与えられ、今の姿になったそうです。


古来より、沈香は鎮静効果のある良薬とされてきました。そして香り

には、人をリラックスさせる力があります。

戦国の武将たちは、兜に香を焚きこめ出陣したといわれていますが、

戦場に向かう時、雑念を取り払い、精神を統一するためにはこの

ような香りが不可欠だったのでしょうね。


「らふぃーね」で取り扱う香り『サーキュエッセンス』にもこの沈香が

入っています。

あなたも心を落ち着かせ、集中したいときに使ってみませんか?







黄熟香(おうじゅくこう)
別名:蘭奢侍(らんじゃたい)
高さ156cm、最大径43cm、重さ11.6kg 


Posted by らふぃーね at ◆2008年04月15日15:53香りコラム

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